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不眠の副作用は心身両面に

 
不眠は副作用をもたらします。
だれしも睡眠時間が減少すると、体の疲労が回復せず、頭もボーッとして回転しないという経験はあるでしょう。それは睡眠で熟睡することには、心身の疲労を回復させ、昼間に傷んだ細胞のメンテナンスを行なうという役割があるからです。

不眠の副作用として、1965年にフロリダ大学のウェッブ教授により、実験が行なわれています。人は3時間以下の睡眠を続けると、視覚関連の仕事でミスが増えるようになるそうです。つまりオフィスならパソコンのタイピングミス、工場勤務なら操作のミス、あるいは運転ミス。人間の活動や仕事は、ほとんどが視覚が関わっていますから、不眠の副作用は甚大な被害をもたらすわけです。

スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故。あるいはスペースシャトルの爆発事故は記憶に新しいですが、これも寝不足が原因といわれています。睡眠が不足していたために、自分の命はもとより、他人の命までも奪っている現実があります。このことは、睡眠がいかに人間の日中の活動の源泉となっているかを物語っています。

 


不眠の副作用としてこういった社会的問題のほかに、体の調子が悪くなります
睡眠不足になると、深いノンレム睡眠が足りなくなることがあります。そうなると成長ホルモンの分泌が減少して、免疫力の低下などが起こります。その結果、肌が荒れたり、がんや様々な病気にかかるリスクが増大することに。筋肉や肺、胃、肝臓などのサーカディアンリズムも乱れ、調子が悪くなります。そして胃痛や筋肉痛が起きたりします。

不眠の副作用として重大なのは、血液中にストレスホルモンであるコルチゾールが増えること。コルチゾールはぶどう糖を増やしますから、血糖値が上昇することになります。寝不足は糖尿病のリスクを高めるわけです。そのほか不眠は血圧を上昇させたり、LDL(悪玉)コレステロール値、中性脂肪値を増やします。その結果、高血圧、脂質異常症(高脂血症)になり、動脈硬化を促進することに。さらに血栓症になると、心筋梗塞、脳卒中などの病気を引き起こしかねません。

不眠の副作用としては、肥満になりやすいともいわれます。
ノンレム睡眠中には、脂肪を燃焼する役割がありますが、それが十分働かないためです。また睡眠中に分泌されるコルチゾールの量が減ることも考えられます。そのほか寝れないからと、夜に冷蔵庫を漁る夜食症が原因になって太ることもあります。日中も自律神経が乱れるために、うまく満腹中枢が働かなくなり、つい食べ過ぎてしまうということが起こります。寝不足のストレスを、食欲によってかき消そうという意識も働きがちになります。

 


不眠の副作用としては、精神的な問題も深刻です
不眠になると、まず浅いレム睡眠が大幅に削られます。体のメンテナンスをするノンレム睡眠は寝始めの3時間さえ取れていれば確保できますが、レム睡眠はそういうわけにはいきません。きちんと長く眠ることでしか、精神疲労は回復できないのです。そのため不眠症になると、うつ傾向が増すといわれています。またストレスに対処できず、気分が落ち込んでしまうことに。あまりに仕事で徹夜が続いて、うつ病のようになり、自殺に至ったという例もあります。

不眠の副作用としては、このように精神疲労が蓄積しますが、それは脳のメンテナンスの時間が不足しているからです。ということは睡眠不足になると、記憶力や集中力なども減退します。せっかく覚えたと思ったことが定着しにくくなるのです。人は勉強したことを、レム睡眠中に整理することによって、大脳の適切な場所へと格納しています。この作業が行なわれなくなると、短期記憶から長期記憶への変換が滞ってしまうのです。ですから受験勉強に励んでいる人で、睡眠時間を削ってまで頑張るのはナンセンスだといえます。

 


このように不眠の副作用は、社会生活、肉体、精神に及びます。
こういった不眠症状が1ヶ月以上続く場合は、睡眠専門のクリニックや心療内科、精神科を受診しましょう。するとベンゾジアゼピン系の睡眠薬(睡眠導入剤)を処方してくれますが、多少の副作用があることを知っておく必要があります。それは物忘れ、長く服用した場合の離脱症状、持ち越し効果などです。ただ昔と違って飲みすぎても命にかかわることはないので、安全です。ある意味、アルコールよりも安全といわれています。
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