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不眠は死を招くのか?

 
不眠は死に直結するのでしょうか?

結論から言うと、一晩や二晩寝れないからといって、命に関わるようなことはありません。もちろん徹夜が何日にも渡ることが習慣化すると、非常に危険な状態となります。それは心身両面に現われます。

すぐには不眠が死に直結しないとしても、長いこと寝ないでいると、精神疲労が回復しなくなります。浅いレム睡眠は、記憶を整理し、嫌な記憶を薄める働きがあります。そのため寝ないでいると、うつ傾向になり、気持ちが落ち込む危険があります。事実、仕事のために徹夜を余儀なくされて、うつ病のようになり、自殺したという事例があります。また幻聴、幻覚もでてくることがあります。

不眠が死を招くのは、体のほうに顕著です
ずっと徹夜をして寝ないでいると、深いノンレム睡眠を取れなくなります。ノンレム睡眠中は、大脳を全体的に休め、体の細胞を修復したり、免疫力を増強させる大切な時間。このとき成長ホルモンが分泌されて、病気を予防しているのです。もし眠らないと、細胞の修復が滞り、ガンになる確率が上昇するでしょう。また血圧の上昇、血糖値の増加、LDLコレステロール値・中性脂肪値が上昇します。その結果、動脈硬化を招き、血栓症となり、心疾患、脳卒中になる危険性が出てきます。

これは長いこと不眠が続くと死ぬ危険があるということですが、レム睡眠中は、とくに危険になります。このときは自律神経の統制が取れなくなる時間帯なので、心拍数や脈拍がふつうの人でも乱れているのです。ですから、あまりに短時間睡眠になってしまうと、睡眠中にも突然死が起こらないともいえません。

 


そのほか不眠が死を招く危険として、睡眠時無呼吸症候群があります。
これは一晩のうちに10秒以上の無呼吸(低呼吸も含む)が5回以上起こる症状で、過眠症の一種です。寝ているときに呼吸が止まったりするので、脳と心臓への酸素供給量が極端に減少することに。そのため睡眠関連呼吸障害が続くと、脳と心臓がかなりダメージをうけます。前述したようにレム睡眠中は、脈拍が不安定ですから、突然死を起こすとしたら、この時間帯です。

家族で長いいびきが続いたあと、ぴたっと止まり、しばらくしてイビキが再開する「エンスト型のいびき」をかく人がいたら要注意です。本人は夜に眠りが中断されたり、きちんと睡眠時間を取っていても脳への酸素供給量が少ないために、日中は耐え難い眠気を感じています。2003年に睡眠時無呼吸症候群が原因で、新幹線の運転士が居眠りをしてしまい、あやうく大事故になるところだった事件もありましたね。

このように不眠症が原因となって、産業事故へと発展し、多くの死傷者を出すという問題もあります。アメリカでは、眠気による事故によって年間約2000人もの命が奪われているそうです。

 


結局、不眠が死を招くのかどうかというと、短期間なら大丈夫です。
不眠の世界ギネス記録がありますが、11日と12分だそうです。これだけ起きていても死ななかったのです。ただ幻覚症状や妄想がひどくなり、かなり思考能力の減退が見られたそうです。この人もそのあと14時45分眠っただけで、心身の状態はすべて回復したそうです。11日も寝たあと、たった14時間ですべてが復活したのですから、よほど深い睡眠を取ったのでしょう。

不眠が死を招くのは、これが何ヶ月も続いた場合です。
ふつうの人が多少寝れなくても、死には直結しないので大丈夫でしょう。上のギネス記録からすれば、ウィークデーに多少寝不足気味でも、土日で補えばかなり心身の健康は回復するはずです。
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