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不眠症はストレスの影響を強く受ける

 
不眠症はストレスと密接に関わっています。
今日起こった出来事が強烈であった場合、なかなか夜寝付けない経験は誰でもあることでしょう。ストレスで寝れないことは嫌なことですが、これは人間に備わった自衛本能ともいえるのです。

たとえばさあ寝ようというとき、家に強盗が入ってきたとします。
そんな危急のときに、ストレスよりも眠気が勝ってしまうなんていうことはないですよね?どんなに疲れていても、快眠食を摂っていても、一気に目が覚めますよね。体温、血圧、脈拍は上昇し、戦闘モードに入るはずです。そうしないと自分や家族の身を守れないからです。原始時代でいえば、猛獣から身を守るとき、眠いなんて言っていられないはずです。

ただ不眠症がストレスで引き起こされる場合、上記のような出来事の場合は全くないとはいいませんが、少ないでしょう。それは昼間に起きた出来事が記憶に残ってしまい、それが大脳辺縁系を興奮させるのです。そうなると視床下部はストレスを認知します。そして交感神経経由でノルアドレナリンを分泌したり、副腎髄質に働きかけます。また脳内ではドーパミンやノルアドレナリンが活発になって前頭葉を刺激し、目が冴えてしまうのです。

不眠症でストレスを受ける場合、上記のように自律神経とホルモンの両面によって、興奮して寝入ることとは正反対の方向へ向かいます。ここで寝ようと焦ると、ますます心身が緊張し、さらに血圧が上昇してしまいます。ストレスで不眠になる症状をストレス性睡眠障害といいます。これが発端となって精神生理性不眠や概日リズム睡眠障害へと発展していくこともあるので、正しく対処することが大切になります。

 


さて不眠症がストレスで起きたとき、どうしたらいいのでしょうか?
脳内や体内では上記のようなことが起きています。それもすべては大脳辺縁系が興奮しているため。人によっては同じ出来事を体験しても、それほどストレスにはならないかもしれません。でもストレスを受けている人は、大脳辺縁系が興奮しているので、その指令どおりに視床下部は自律神経とホルモンの両面で、ストレスに対処する準備を「忠実に」始めるだけです。

このように見ると不眠症がストレスによって引き起こされたときは、大脳辺縁系の興奮をいかに鎮めるかにかかっていることがわかります。ここは感情を起こす元で、怒り、怖れ、不安などの喜怒哀楽が起こる場所です。また食欲、性欲など、人間が生存していく上で欠かせない感情を起こす本体でもあります。人は進化の過程で、高度な大脳新皮質が発達するとともに、理性的ではない大脳辺縁系を大脳の奥深くへ追いやる形になっています。

大脳辺縁系を鎮める方法としては、別のことに意識を向けるとよいでしょう。嫌なことを考えないように努めるのではなく、べつの楽しいことを想像するのです。過去の記憶をたどってもいいでしょう。あるいは大自然のなかにいる自分を想像してもいいです。浜辺や草原でくつろいでいる自分。そのほか大宇宙に浮かんで自転している地球なんてのも面白いかもしれません。

そのほか不眠症のストレスを取りのぞく方法として、アロマテラピーがあります。これはいい香りをかぐ芳香療法。匂いを感知する嗅覚野は、大脳辺縁系のすぐそばにあります。匂いの情報が脳に届くとき、大脳辺縁系を経由するといわれています。そのためいい香りをかぐと、気分が落ち着くわけですね。カモミールやラベンダー、セントジョーンズワートなどがあります。アロマセラピーの専門店に行って精油を買ってきて、それをティッシュやハンカチに1、2滴たらしたものを、枕元に置いておくとよいでしょう。

なお精神的なストレスや緊張を受けると、人は長い時間眠ることでしか解消できない傾向があります。慣れない仕事を始めるとストレスが多くなり、睡眠時間が延びたという経験はありませんか?それは精神疲労を回復させるために、長いレム睡眠が必要となり、総睡眠時間が増えたためです。
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